まともなマディオと深まるナゾ

その日から、マディオは変わった。

まず損失を出していた株を全て処分し、投資情報誌を読み込んで株式の勉強をする。

何度も読み込んだ為に情報誌はもうボロボロだ。

そして企業情報を適宜チェックし、悩みぬいた末に電気機器株や小売業株などを購入。

そして数か月後…

オタ子

最近、マディオさんの株の調子はどう?

かーくん

順調だ。もちろん日々の上げ下げはあるが

保有株全体の評価額は概ね右肩上がりだな。

正直、見直したぞ。

オタ子

(かーくんがデレた!!)

じゃあ、もう安心だね!

かーくん

しかし解せん……

オタ子

え?

かーくん

これはマディオの過去だ。

不可思議な力でやつの過去の出来事を追体験しているが……

俺たちはマディオの現状を知っている。

オタ子

あっ!マイナス2,500万……!

かーくん

無論、投資に絶対は無い。単純に持ち株が下がった可能性もある。

しかし、この時点からの相場環境も考えて、この頃のマディオの投資方法なら

あそこまで損失を被るケースは考えにくいが……なぜだ?

オタ子

た、確かにそうだよね。

かーくん

何かがあったんだ。

マディオの運命を変える何かが…

マディオ、信用取引との邂逅

マディオは、ふと物思いに耽っていた。

投資状況は順調だ。

派手さは無いものの、堅実に利益は出ている。

決算も持ち越したが、増収増益で業績は堅調なようだ。先は明るい。

「この調子で行けば、数年後には結構な利益がでて配当もウハウハ、そんでもってリッチな俺様には可愛い彼女が出来て数年後には結婚してそのうち一姫二太郎三ナスビと子宝に恵まれて将来は出世して閑静な住宅街に4LDKの一軒家買って老後に世界一周旅行して最期は孫たちに見守られて惜しまれながら亡くなる幸せな人生を送るんだろうな……」

かーくん

おいおい、ちょっと将来の見通しが図々しすぎないか?

オタ子

妄想が暴走してるね……

「けれど、何か物足りない。

心にぽっかりと穴が開いているようだ……」

かーくん

頭のネジも大量に抜けているようだがな。

「コツコツ利益を積み上げていくのもいい。でも俺はより大きな取引がしたい。

もっと資金さえあれば――」

謎の声

力が欲しいか!!

「なんだこの声は?

けれどどこかで聞いたような――」

謎の声

力が欲しいのなら………

くれてやる!!

その時、マディオの脳内に雷が落ちたような衝撃が走る。

そしてとあるワードが浮かび上がった。

「信用取引―――?」

「信用取引って何だ?」

かーくん

し、信用取引……

いかんぞマディオ!それはおまえが気軽に手を出していいものじゃない!

オタ子

しんようとりひき……?

おしえて!かーくん先生サード

オタ子

かーくん、信用取引って……

かーくん

信用取引とは、証券会社に保証金を預けて、資金や株を借りて売買する仕組みだ。

今回は、お金を借りて株を買う『信用買い』を例に説明しよう。

オタ子

お金を借りて株を買うの!?

かーくん

そうだ。例えば100万円を保証金として預けて、300万円分の株を買える。

オタ子

さ、300万円!? じゃあ、それでもし株価が上がったら?

かーくん

同じ値動きなら、利益の金額も大きくなる。だがな……

オタ子

うわっ! 利益だけじゃなくて、損失も3倍になるの!?

かーくん

そういうことだ。しかも、借りた資金には金利などの費用もかかる。

大きな利益を狙える反面、損失が預けた保証金を上回ることさえあるんだ。

オタ子

ええっ!? それって、かなり怖くない?

かーくん

だからこそ、十分な知識と資金管理が必要なんだ。

オタ子

でも、マディオさんは今まで堅実に投資してたんでしょ? 大丈夫じゃないの?

かーくん

あいつは例え今の説明を聞いても、

『利益が3倍』という部分しか覚えていないだろうな……。

オタ子

…………否定できない。

かーくん

それに、信用取引には『追証』もある。

オタ子

おいしょう……?

かーくん

信用取引を始める前に、必ず知っておくべき仕組みだ。

詳しい説明は、またの機会にしよう。

……その時が来なければいいがな。

クレイジー・マディオモンドは砕けない

マディオはかつてない高揚感に包まれていた。

先ほど頭に浮かび上がった信用取引。

この言葉を聞いた時、まさにパズルの最後のピースがはまった時のような感覚を覚えた。

それを投資情報誌にて調べる。

「なんだと、預け入れ資金の約3倍の取引が出来る!?

グレートですよ こいつはァ」

実際にはリスクの説明も載っているのだが、今のマディオには都合のいいものしか見えていない。

「ふはっ!ふははははははははっ!!

まさに俺のためにあるシステムだ!使わない手はないな!!

東〇ハイ〇クールの予備校講師も言っていた……」

「いつやるの?いマディオ!(2013年流行語大賞)」

オタ子

へ、下手なダジャレ言うくらいには余裕があるんだね……

かーくん

もうどうにでもなーれ

「現物ってのは資金に限界があるなぁ。

おれが短い投資人生で学んだことは……

ダメ人間は地道にコツコツ続ければ続けるほど一発逆転に賭けたくなるってことだ!」

「おれは現物オンリーをやめるぞ!東証──ッ!! 」

ついに禁断の力を手に入れたマディオ。

破滅の足音が聞こえて来たような気がするが、さてどうなる?

続く。

かーくん

賢明なる読者の諸君。悪いことは言わん。

有限の貴重な時間を、わざわざこのダメ人間のブログに使うことは無い。

いますぐ他の有用なブログに移るべきだ。

マディオ

前から薄々思ってたけど、かーくんは俺が嫌いなの!?

そんな、ひどい…

かーくん

貴様のそのテキトーさ加減とは決して相成れんだけよっ!

そう!ジョー〇ター家の正義とデ〇オの悪のカリスマのようになっ!!

マディオ

『強敵』と書いて『とも』と読む。俺たちの間柄はそんな

強キャラ同士のライバル関係がふさわしいと思わないか!?

かーくん

マディオォォオオ─────ッ

君がッ 泣くまで

詰(なじ)るのをやめないッ!

マディオ

退かぬ!媚びぬ!省みぬ! 

ダメ人間に反省はないのだ―――!!

二人

「ワーワーギャーギャー‼」

オタ子

ホント~~~に仲いいね、二人とも……

(こ〇亀の〇さんと大〇部長の関係かな?)

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